# Studuinoオブジェクト
## Studuino
* Studuinoを制御するためのオブジェクトです。
* これらのオブジェクトを使うプログラムでは、先頭に次の1行を記述してください。
システム!"studuino" 使う。
* Studuinoオブジェクトは「ST」「studuino」「スタディーノ」「ロボ」という名前で使用できます。
* これらのオブジェクトはあらかじめ用意されており、「作る」を実行する必要がありません。
* Studuinoでは、センサーやアクチュエータの初期化命令を実行してから、動作命令を実行する必要があります。
* 以下に、Studuinoオブジェクトに共通の命令を示します。
* **転送** :ドリトルのプログラムをコンパイルし、Studuinoに転送する命令です。プログラムの最後の行に記述してください。
* (例)プログラムを転送します。
ST!転送。
* **待つ** :パラメータの値 × 0.001 秒間だけ、プログラムの実行を止める命令です。
* (例)実行を1秒待ちます。
ST!1000 待つ。
## アナログLED
* アナログ出力によりLEDを制御します。
* 利用可能なポート番号はD9〜D11です。
* **アナログLED** :アナログLEDの初期化命令です。使用するポートをパラメータとして設定することでそのポートをアナログLEDで初期化をします。
* (例)D9ポートでアナログLEDの初期化をします。
ST!"D9" アナログLED。
* **書く**:アナログLEDの制御を行う動作命令です。明るさを0〜255まで制御値としてパラメータに設定します。制御値が大きいほどLEDが明るくなり、0で消灯します。
* (例)D9ポートのアナログLEDを255の明るさで点灯します。
ST!"D9" 255 書く。
## デジタルLED
* デジタル出力によりLEDを制御します。
* 利用可能なポート番号はA0〜A5です。
* **デジタルLED** :デジタルLEDの初期化命令です。使用するポートをパラメータに設定することでそのポートをデジタルLEDで初期化をします。
* (例)A0ポートでデジタルLEDの初期化をします
ST!"A0" デジタルLED。
* **書く**:デジタルLEDの制御を行う動作命令です。0(OFF)と1(ON)を制御値としてパラメータに設定します。0が消灯、1が点灯します。
* (例)A0ポートのデジタルLEDを点灯します。
ST!"A0" 1 書く。
## サーボモーター
* サーボモーターの回転角度を制御します。
* 利用可能なポート番号はD2〜D12です。
* **サーボモーター** : サーボモーターの初期化命令です。使用するポートをパラメータに設定することでそのポートをサーボモーターで初期化をします。
* (例)D2ポートでサーボモーターの初期化をします
ST!"D2" サーボモーター。
* **書く**:サーボモーターの制御を行う動作命令です。0〜180までの角度を制御値としてパラメータに設定します。
* (例)D2ポートのサーボモーターを180度に制御をします。
ST!"D2" 180 書く。
## DCモーター
* DCモーターの回転を制御します。
* DCモーターはM1、M2ポートを使用します。
* M1ポートを使用する場合はD2、D4ポートを使用しないで下さい。
* M2ポートを使用する場合はD7、D8ポートを使用しないで下さい。
* **DCモーター** : DCモーターの初期化命令です。M1、M2ポートをDCモーターで初期化をします。
* (例)DCモーターの初期化をする。
ST!DCモーター。
* **前進**:両輪の前転を開始し、パラメータの値 × 0.001 秒間だけ待ちます。
* (例)前進し、2秒間待ちます。
ST!2000 前進。
* **後進**:両輪の後転を開始し、パラメータの値 × 0.001 秒間だけ待ちます。
* (例)後進し、1秒間待ちます。
ST!1000 後進。
* **停止**:両輪を停止し、パラメータの値 × 0.001 秒間だけ待ちます。
* (例)DCモーターを停止し、0.5秒間待ちます。
ST!500 停止。
* **左折**:M1に接続しているモーターのみを前転し、パラメータの値 × 0.001 秒間だけ待ちます。
* (例)左折し、3秒間待ちます。
ST!3000 左折。
* **右折**:M2に接続しているモーターのみを前転し、パラメータの値 × 0.001 秒間だけ待ちます。
* (例)右折し、2秒間待ちます。
ST!2000 右折。
* **左回り**:M1のDCモーターが標準の速度で前転、M2のDCモーターが標準の速度/5の速度で前転し、パラメータの値 × 0.001 秒間だけ待ちます。
* (例)左回りし、2秒間待ちます。
ST!2000 左回り。
* **右回り**:M2のDCモーターが標準の速度で前転、M1のDCモーターが標準の速度/5の速度で前転し、パラメータの値 × 0.001 秒間だけ待ちます。
* (例)右回りし、2秒間待ちます。
ST!2000 右回り。
## スイッチ
* Studuino基盤上のスイッチの値を取得します。
* 利用可能なポート番号はA0〜A3です。
* **スイッチ**:スイッチの初期化命令です。使用するポートをパラメータに設定することでそのポートをスイッチで初期化をします。
* (例)A1ポートでスイッチの初期化をする。
ST!"A1" スイッチ。
* **読む**:スイッチが押されている時は0を、押されていない時は1を返します。スイッチが接続されたポートをパラメータで指定します。
* (例))A1ポートの入力値が0なら『…』を実行します。
「(ST!"A1" 読む)==0」!なら「…」実行。
## タッチセンサー
* タッチセンサーの値を取得します。
* 利用可能なポート番号はA0〜A5です。
* **タッチセンサー**:タッチセンサーの初期化命令です。使用するポートをパラメータに設定することでそのポートをタッチセンサーで初期化をします。
* (例)A2ポートでタッチセンサーの初期化をする。
ST!"A2" タッチセンサー。
* **読む**:タッチセンサーが押されている時は0を、押されていない時は1を返します。タッチセンサーが接続されたポートをパラメータで指定します。
* (例))A2ポートの入力値が1なら『…』を実行します。
「(ST!"A2" 読む)==1」!なら「…」実行。
## 光センサー
* 光センサーの値を取得します。
* 利用可能なポート番号はA0〜A7です。
* **光センサー**:光センサーの初期化命令です。使用するポートをパラメータに設定することでそのポートを光センサーで初期化します。
* (例)A7ポートで光センサーの初期化をする。
ST!"A7" 光センサー。
* **読む**:光センサの値を0〜255の値で返します。明るいほど値が大きくなります。光センサーが接続されたポートをパラメータで指定します。
* (例))A7ポートの入力値が100より大きかったら『…』を実行します。
「(ST!"A7" 読む) > 100」!なら「…」実行。
## 赤外線センサー
* 赤外線センサー(赤外線フォトリフレクタ)の値を取得します。
* 利用可能なポート番号はA0〜A7です。
* **赤外線センサー**:赤外線センサーの初期化命令です。使用するポートをパラメータに設定することでそのポートを赤外線センサーで初期化します。
* (例)A4ポートで赤外線センサーの初期化をする。
ST!"A4" 赤外線センサー。
* **読む**:赤外線センサーの値を0〜255の値で返します。反射が明るいほど値が大きくなります。赤外線センサーが接続されたポートをパラメータで指定します。
* (例)A4ポートの入力値が130より大きかったら『…』を実行します。
「(ST!"A4" 読む) > 130」!なら「…」実行。
## 音センサー
* 音センサーの値を取得します。
* 利用可能なポート番号はA0〜A7です。
* **音センサー**:音センサーの初期化命令です。使用するポートをパラメータに設定することでそのポートを音センサーで初期化します。
* (例)A3ポートで音センサーの初期化する。
ST!"A3" 音センサー。
* **読む**:音センサーの値を0〜255の値で返します。音が大きいほど値が大きくなります。音センサーが接続されたポートをパラメータで指定します。
* (例))A3ポートの入力値が30より大きいかったら『…』を実行します。
「(ST!"A3" 読む) > 30」!なら「…」実行。
## 加速度センサー
* 加速度センサーの値を取得します。
* 加速度センサーはA4、A5ポートを同時に使用します。
* 加速度センサーはX軸、Y軸、Z軸重力加速度の傾きを入力値として取得できます。
* **加速度センサー**:加速度センサーの初期化命令です。
* (例)加速度センサーの初期化する。
ST!加速度センサー。
* **読む**:加速度センサーのX、Y、Z軸の傾きを-128〜127の値で返します。取得する軸をパラメータで指定します。
* (例)加速度センサーのx軸の傾きが 0 より大きかったら『…』を実行する。
「(ST!"x" 読む)> 0」!なら「…」実行。
* (例)加速度センサーのy軸の傾きが -100 より大きかったら『…』を実行する。
「(ST!"y" 読む)> -100」!なら「…」実行。
* (例)加速度センサーのx軸の傾きが60より大きかったら『…』を実行する。
「(ST!"z" 読む)> 60」!なら「…」実行。