プログラミング言語「ドリトル」

大阪電気通信大学 兼宗研究室

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ch_microbit

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ch_microbit [2019/02/01 15:47]
klab
ch_microbit [2019/03/19 17:59] (現在)
klab [ 通信端子の利用]
ライン 21: ライン 21:
  
 ## ドリトルとmicrobitの導入手順 ## ドリトルとmicrobitの導入手順
- Windowsが導入されたコンピュータでドリトルとプロッチを通信するには、以下の設定をおこなう。このとき、プログラムのコンパイル環境のインストールを行うため、OSの管理者権限が必要となる場合がある。 + Windowsが導入されたコンピュータでドリトルとmicrobitを通信するには、以下の設定をおこなう。このとき、プログラムのコンパイル環境のインストールを行うため、OSの管理者権限が必要となる場合がある。
   - **ドリトルをインストールする**   - **ドリトルをインストールする**
     * ドリトルのサイト(http://​dolittle.eplang.jp)のダウンロードから最新版のWindows用のドリトルをダウンロードして任意のフォルダに展開する。(「C:​」直下が好ましい)     * ドリトルのサイト(http://​dolittle.eplang.jp)のダウンロードから最新版のWindows用のドリトルをダウンロードして任意のフォルダに展開する。(「C:​」直下が好ましい)
ライン 30: ライン 29:
   - **microbitのプログラミング環境をインストールする**   - **microbitのプログラミング環境をインストールする**
     * microbit_setup.batを実行する。(インストール画面に、ファイルがありませんと表示する可能性があります。)     * microbit_setup.batを実行する。(インストール画面に、ファイルがありませんと表示する可能性があります。)
-    * 「なにかキーを入力してください」が表示した場合、「Enter」などのキーを入力する(キーを入力するとcmd.exeが閉じます。) +    * 「なにかキーを入力してください」が表示した場合、「Enter」などのキーを入力する(キーを入力するとcmd.exeが閉じます。)  
-  - ドリトルの起動+  - **ドリトルの起動**
     * エクスプローラからdolittle.batを実行する。     * エクスプローラからdolittle.batを実行する。
  
ライン 78: ライン 77:
  
 ## 文字を表示してみよう ## 文字を表示してみよう
- microbitは25個のLEDを使うことで文字や数字を表示できる。25個のLEDに相当するオブジェクト「**ディスプレイ**」を使い、**表示**や**スクロール表示**を使うことで文字を表示できる。+ microbitは25個のLEDを使うことで文字や数字を表示できる。25個のLEDに相当するオブジェクト「**LED**」を使い、**表示**や**スクロール表示**を使うことで文字を表示できる。
  
 <​code>​ <​code>​
 システム!"​microbit"​使う。 システム!"​microbit"​使う。
 最初に実行=「 最初に実行=「
- LED!321表示。+ LED!321 表示。
 」。 」。
 繰り返し実行=「 繰り返し実行=「
ライン 101: ライン 100:
  
 ## 絵を表示してみよう ## 絵を表示してみよう
- ディスプレイでは、各々のLEDを点灯させるか消灯させるかを指定することで絵を表示することが可能である。**表示**や**スクロール表示**の引数に1と0を組み合わせた25の数字を指定する。LEDの点灯は「1」、消灯は「0」である。数字と数字の間にはスペースが必要である。+ LEDでは、各々のLEDを点灯させるか消灯させるかを指定することで絵を表示することが可能である。**表示**や**スクロール表示**の引数に1と0を組み合わせた25の数字を指定する。LEDの点灯は「1」、消灯は「0」である。数字と数字の間にはスペースが必要である。
  
 <​code>​ <​code>​
ライン 141: ライン 140:
  
 繰り返し実行=「 繰り返し実行=「
- 「ボタンA!押された?​」!なら「+ 「(ボタンA!押された?​)==はい」!なら「
     LED!"​A"​表示。     LED!"​A"​表示。
  」実行。  」実行。
  
- 「ボタンB!押された?​」!なら「+ 「(ボタンB!押された?​)==はい」!なら「
     LED!"​B"​表示。     LED!"​B"​表示。
  」実行。  」実行。
ライン 159: ライン 158:
  
 ##​ 光センサ ##​ 光センサ
 +microbitに搭載している光センサを使ってみる。光センサの**明るさ?**を使うことで、周辺の明るさの変化に合わせて動作するプログラムの作成が可能である。\\ 
 + ここでは、周辺が明るい場合に文字を表示するプログラムを作成してみる。
 <​code>​ <​code>​
 システム!"​microbit"​使う。 システム!"​microbit"​使う。
ライン 177: ライン 177:
  
 ##​ 加速度センサ ##​ 加速度センサ
 +microbitに搭載している加速度センサを使ってみる。microbitには3軸加速度センサが搭載している。**上下加速度?​**、**左右加速度?​**、**前後加速度?​**を使うことで、x軸、y軸、z軸の加速度の計測が可能である。また、**横の傾き?​**、**縦の傾き?​**を使うことで、前後左右の傾きを計測できる。\\ 
 + ここでは、microbitの横の傾きを計測し、右に傾いている場合に、「→」を表示するプログラムを作成してみる。
 <​code>​ <​code>​
 システム!"​microbit"​使う。 システム!"​microbit"​使う。
ライン 197: ライン 198:
  
 ##​ 地磁気センサ ##​ 地磁気センサ
 +microbitに搭載している地磁気センサを使ってみる。**磁力**を使うことで周辺の磁力を計測が可能である。また、**角度?​**を使うことで方位磁石としての利用も可能になる。コンパスで角度を計測する場合は、自動的にキャリブレーションが実行される。\\ 
 + ここでは、ボタンAを押した際に、コンパスで計測した方角をLEDに表示している。
 <​code>​ <​code>​
 システム!"​microbit"​使う。 システム!"​microbit"​使う。
ライン 205: ライン 207:
  
 繰り返し実行=「 繰り返し実行=「
- 「ボタンA!押されている?​」!なら「 + 「ボタンA!押され?)==はい」!なら「 
-    LED!"​A"​表示。+    LED!(コンパス!角度?​)表示。
  」実行。  」実行。
  
- 「ボタンB!押されている?​」!なら「 
-    LED!"​B"​表示。 
- 」実行。 
 」。 」。
 mb!転送。 mb!転送。
ライン 217: ライン 216:
  
 ##​ 温度センサ ##​ 温度センサ
 + microbitに搭載している温度センサを使ってみる。**温度?​**を使うことで、摂氏で温度の計測が可能である。\\ 
 + ここでは、ボタンAを押した際に、周辺の温度を計測し、LEDに表示している。
 <​code>​ <​code>​
 システム!"​microbit"​使う。 システム!"​microbit"​使う。
ライン 225: ライン 225:
  
 繰り返し実行=「 繰り返し実行=「
- 「ボタンA!押される?」!なら「 + 「ボタンA!押された?​)==はい」!なら「 
-    LED!"​A"​表示。 +    LED!(温度セ!温度?)表示。
- 」実行。 +
- +
- 「ボタB!押されている?」!なら「 +
-    LED!"​B"​表示。+
  」実行。  」実行。
 」。 」。
ライン 236: ライン 232:
 </​code>​ </​code>​
  
-##​ 外部端子の利用 
  
 +##​ microbitで無線通信をしてみよう
 + ドリトルでは無線のオブジェクトである「**無線**」を使い、「**送信**」や「**受信**」の命令を使って文字の交換やセンサの計測値の送受信が可能である。無線で送受信する機器間の設定は「**グループ**」の命令を使い、通信するグループを0〜255の間で設定することで同じグループ間で無線通信することが可能になる。
 +
 +**文字列の送受信**\\
 +次のプログラムでは、**グループ**の命令で0番に設定したmicrobitに「hello」を送信している。また、別のmicrobitからの送信データをLEDで表示している。
 <​code>​ <​code>​
-システム!"​microbit"​使う。 +システム"​microbit"​使う。 
-最初に実行=「 +最初に実行「 
- LED!クリア+  無線!0 グループ
 」。 」。
 +繰り返し実行=「
 +  無線!"​hello"​ 送信。
 +」。
 +無線が受信したとき=「
 +  LED!(無線!受信) 表示。
 +」。
 +mb!転送。
 +</​code>​
  
-繰り返し実行=「 
- 「ボタンA!押されている?​」!なら「 
-    LED!"​A"​表示。 
- 」実行。 
  
- 「ボタンB!されている?」!な「 +**光センサの計測値の無線通信**\\ 
-    LED!"​B"​表示。 +次のプログラムでは、**グループ**の命令で0番に設定したmicrobitにボタンAをしたときに光センサの計測値を送信している。また、別のmicrobitかの送信データを数字の形式で取得しLED表示している。(文字が送られてきた場合に、数値受信を実行すると数字で表示されます。) 
- 」実行。+ 
 +<​code>​ 
 +システム!"​microbit"​使う。 
 +最初に実行=「 
 +  無線!0 グループ。 
 +。 
 +繰り返し実行=「 
 +  LED!(無線!数値受信) 表示。 
 +」。 
 +ボタンAが押されたとき=「 
 +  無線!(光センサ!明るさ?​) 送信
 」。 」。
 mb!転送。 mb!転送。
 </​code>​ </​code>​
  
-## 無線 
  
 +**加速度センサの計測値の無線通信**\\
 +次のプログラムでは、**グループ**の命令で0番に設定したmicrobitにボタンAを押したときにmicrobitの傾きを送信している。また、別のmicrobitからの送信データを数字の形式で取得しLEDに表示している。(文字が送られてきた場合に、数値受信を実行すると数字で表示されます。)
 +<​code>​
 +システム!"​microbit"​使う。
 +最初に実行=「
 +  無線!0 グループ。
 +」。
 +繰り返し実行=「
 +  無線!(加速度センサ!横の傾き?​) 送信。
 +」。
 +無線が受信したとき=「
 +  LED!(無線!数値受信) 表示。
 +」。
 +mb!転送。
 +</​code>​
ch_microbit.1549003669.txt.gz · 最終更新: 2019/02/01 15:47 by klab