プログラミング言語「ドリトル」

大阪電気通信大学 兼宗研究室

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ch_protch [2018/10/13 19:50]
klab
ch_protch [2019/03/15 19:32]
klab
ライン 1: ライン 1:
-## プロッチを接続モードで動かしてみよう +# プロッチを使ってみよう 
- ここではドリルからプロッチを独立モードで動かす方法につい解説する。独立モードでは、ドリトルで作成した制御プログラムをプロッチに転送し、プロッチ単体の動が可能である+ LEDや各種センサ通信機能を持つロボッ「**プロッチ**」使ってプログラムでしてみよう
  
-### ドリトルから通信プログラムを転送する。 +## 1. プロッチについて 
- 通信プログラムの転送手順について解説する。 + プロッチは、山崎教育システム株式会社と株式会社モノ・グラムが開発・販売する教育教材である。LED点灯や、センサを利用した各種計測、モータ制御を行うことができる。またプロッチを2台使用することより2のパソコン間での文字や数字のやりとりをるプログラムを作ることもできる。\\  
-  ​* ​ドリトルの編集画面でプログラムを記述する。+ なお、ドリトルでは「オリジナルプロッチ」に対応している。((プロッチの仕様については同社のサイト(http://​protch.jp/​)に詳しく掲載されている。))
  
-<​code>​ 
-システム!"​protch"​使う。 
  
-</​code>​ +### 1.1 プロッチの各部品の名称 
-  * プログラムを実行する。 + プロッチで利用できるセンサ、アクチュエータ、拡張パーツ下図や示す。なお、図について、センサを赤色、アクチュエータ青色、拡張パ緑色、電源やUSBなどプログラム実行必要部品を黒色で示してる。
-  * 「通信プログラム転送しますか?​」と表示されるので「はい(Y)」を選択((「Windowsセキュリティの重要警告」が表示された場合アクセス許可する(A)」を選択する。)) +
-{{:​pasted:​protch_remote.png}} +
-  * 「ポ選択してください。」と表示されるのでプロッチを接続してるCOMポートを選択する。((COM*部分は環境よって異る。)) +
-{{:​pasted:​protch_comport.png}} +
-  * プロッチに転送が行われ「転送完了」が表されるまで待つ。((5秒程度かかる。)) +
-  * 「OK」を選択して閉じる。 +
-{{:​pasted:​protch_remote2.png}}+
  
-通信プログラムが転送されると下図のようにプロッチが赤色の点灯状態になる。((緑色の点灯は、電源を入れている状態を示す。))+{{:​pasted:​protch.png}}
  
-{{:​pasted:​protch_transmision_status.jpg}}+^部品名^説明^ 
 +|電源ボタン|プロッチの電源をオン・オフする| 
 +|リセットボタン|プロッチに書き込まれたプログラムをもう一度実行する| 
 +|外部電源|サーボモータの制御に必要な外部電源を接続する| 
 +|USB|パソコンとプロッチをUSBポートで接続し、パソコンからプログラムの転送やプロッチを制御する| 
 +|ライト|LEDライトを点灯、消灯する| 
 +|スイッチ|スイッチのON、OFFを検出し、障害物の衝突を検出したり、スイッチをコントローラにしたりする| 
 +|光センサ|センサの周辺の明るさを計測する| 
 +|ブザー|音階や音長を指定して、ブザーで演奏する| 
 +|ラインセンサ|赤外線の反射量を計測し、計測値からラインの白と黒を判断できる| 
 +|モータ|左右のタイヤを回転させて、プロッチを動かす| 
 +|サーボモータ|指定した角度にモータを制御する。※利用する場合、外部電源が必要になる| 
 +|超音波センサ|超音波を出力し、壁や障害物から跳ね返ってくるまでの時間から距離を計測する| 
 +|通信端子|プロッチ2台の通信端子をケーブルで接続し、それぞれをパソコンとUSBで接続して、文字や数値のやり取りをする|
  
-### 動作確認操作方法について +## 2. ドリトルプロッチの導入手順 
- ここでは、動作環境正しく準備確認一緒に操作方法について説明する。動作確認には、次のプログラム使用する。 + ドリトルプロッチを制御するには、ドリトルのダウンロードの他、プロッチエディタ及びUSBデバイスドライバのインストール必要になる。以下がインストールの手順ある。なお、ソフトウェアとドライバのインストールを行うめ、OS管理者権限が必要なる場合がある。 
-<​code>​ +  - **プロッチエディタインストールする** 
-システム!"​protchrm"​使う。 +    * 株式会社山崎教育システムのプロッチ公式サイト(http://​protch.jp/#​section2)の指示に沿ってインストールを行う。 
-最初に実行=「 +  - **プロッチのデバイスドライバのインストールする** 
- プロッチ作確認。 +    ​* ​プロッチの電源を入れた状態でPCとプロッチをUSBケーブルで接続する。自的にドライバがインストールされる。 
-」。 +    * 「Prolific USB-to-Serial Comm Port (COM*)((COM*の部分は環境によって異なる。)) デバイスドライバーソフトウェアが正しくインストールされました。と表示される\\写真を貼る。\\ 
-</code>+  - **ドリトルをインストールする** 
 +    * ドリトルのサイト(http:​//​dolittle.eplang.jp)のダウンロードから最新版のWindows用のドリトルをダウンロードして任意のフォルダに展開する。(「C:​」直下が好ましい) 
 +  - **追加パッケージをダウンロードする** 
 +    * ダウンロードから追加パッケージ「ロボット制御ライブラリ」をダウンロードし、ファイルを解凍する。 
 +    * 「robotPS」フォルダ内のファイル(iniファイル,​exeファイル等)を、ドリトルのルートフォルダ(dolittle.jarやdolittle.batが置いてあるフォルダ)に上書き保存する。{{:​pasted:​robotps_install.png}} 
 +   - **ドリトルの起動** 
 +    * エクスプローラからdolittle.bat(またはdolittle_tab.bat)を実行する。((「発行元を確認できませんでした。このソフトウェアを実行しますか?」のダイアログが出る場合は「このファイルを開く前に常に警告する(W)」のチェックを外してから「実行(R)」を選択する。))
  
- プロッチのプログラムを実行すると下図のように「動作開始」ボタンと「動作終了」ボタンが現れる。 
-  * 動作開始ボタン:プログラムを実行してから、押すことで動作が開始する。 
-  * 動作終了ボタン:動作を終了するときに押すことで終了する。 
  
-{{:​pasted:​protch_test.png}}+## 3ドリトルによるプロッチの制御方法(利用方法) 
 +ドリトルによるプロッチの制御は通信モードと組み込みモードがある。それぞれの制御方法には、下記の特徴がある。
  
- 上記のプログラムを実行した場合、左ライが一回点灯すればOK。最後に「動作終了」ボタンを押し終了すること注意する+^ ^特徴^開発例^ 
 +|通信モード|USBケーブルを接続して、ドリトルとプロッチが通信しながらプログラムを実行する。 \\ ・プロッチが計測したセンサの値をPC画面で確認可能\\ ・ドリルのGUIプログラミングと連携る \\ ・ケーブルの接続が必須|・プロッチのプログラミング練習(動作確認) \\ ・プロッチセンサのモニープログラム \\ ・プロッチコトローラプログラム \\ など| 
 +|組み込みモード|プロッチにすべのプログラムを書き込み、プロッチ単独で動作する。 \\ ・プログラム実行時にケーブルの接続が不要 \\ ・電源をONにするだけで、書き込んだプログラムを実行可能 \\ ・センサの計測値をPCで確認することはできない|・迷路脱出ロボット \\ ・ライントレースカー \\ など| 
 +|:::​|:::​|:::​|
  
 +また、プロッチを2台をブリッジとして利用することで、2台のコンピュータをUSBケーブルでつなぎ、チャットプログラムなどを利用することもできる(ブリッジモード)。
  
-### プロッチプログラムの基本 +  * **[[ch_protchremote|通信モードによる制御説明はこちら]]**. 
- ドリトルからプロッチを制御するプログラムは、次の形で記述する。先頭行で、プロッチを**使う**プログラムを作成するとを示している。以後、プロッチ本体を表す「プロッチ」((「protch」「プロ」も使用できる。))というオブジェクトを使うことができるようになる。+  * **[[ch_protchembed|組み込みモーによる制御の説明こちら]]**
 +  ​* **[[ch_protchcommunication|ブリッジモードによるPC間通信プログラミングの説明はちら]]**.
  
-<​code>​ 
-システム!"​protchrm"​使う。 
-最初に実行=「 
-   ・・・ 
-」。 
-繰り返し実行=「 
-   ・・・ 
-」。 
-</​code>​ 
-**最初に実行**の「...」の部分には、一度だけ実行したいプログラムを書く。 
  
-**繰り返し実行**の「...」の部分には、何度も繰り返し実行したいプログラ書く。 +**<color #​ed1c24><​ワンポイントアドバイス></​color>​**\\ 
- +  - 初めてプログラミングときは、最初に通信モードで基本的なプロムの書き方、センサの性質やアクチュエータの動作を確認を行うことを推奨します。 
-システム!"​protch"​ 使。 +  - 通信モードで作ったプログラムのうち、ドリトルのGUIを用いないものにいては、プログラムの最初の行の記述を変更するだけで、組み込みモードでも利用可能です
- +
-最初に実行=「 +
- 左ライト!点灯。 +
- プロ!1 待つ。 +
- 左イト!消灯。 +
- プロ!1 待。 +
-」。 +
-プロ!転送 +
-</​code>​+
ch_protch.txt · 最終更新: 2019/03/19 17:33 by klab