プログラミング言語「ドリトル」

大阪電気通信大学 兼宗研究室

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ch_protch

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ch_protch [2018/10/13 20:14]
klab
ch_protch [2018/10/13 21:10]
klab
ライン 5: ライン 5:
 ### ドリトルからプログラムを転送する ### ドリトルからプログラムを転送する
  ドリトルで記述したプログラムは次の手順で転送する。  ドリトルで記述したプログラムは次の手順で転送する。
-  ​ドリトルの編集画面でプログラムを記述する。 +  ​ドリトルの編集画面でプログラムを記述する。 
-  ​プログラムを実行すると「protchへの転送を実行しますか?​」と表示されるので「はい(Y)」を選択する。((「Windowsセキュリティの重要な警告」が表示された場合は「アクセスを許可する(A)」を選択する。)) +  ​*  ​プログラムを実行すると「protchへの転送を実行しますか?​」と表示されるので「はい(Y)」を選択する。((「Windowsセキュリティの重要な警告」が表示された場合は「アクセスを許可する(A)」を選択する。)) 
-  ​「ポートを選択してください。」と表示されるのでプロッチを接続してるCOMポートを選択する。((COM*の部分は環境によって異なる。)) + {{:​pasted:​protch_stand2.png}} 
-  ​プログラムの転送が行われ 「転送完了」が表示されるまで待つ。((5秒程度かかる。))+  *  ​「ポートを選択してください。」と表示されるのでプロッチを接続してるCOMポートを選択する。((COM*の部分は環境によって異なる。)) 
 +{{:​pasted:​protch_comport.png}} 
 +  ​プログラムの転送が行われ 「転送完了」が表示されるまで待つ。((5秒程度かかる。)) 
 +{{:​pasted:​protch_remote2.png}}
  
  
-### 動作確認と操作方法について + 
- ここでは、動作環境が正しく準備できたかの確認と一緒に操作方法について説明する。動作確認には、次のプログラムを使用する。+### 動作確認と利用方法について 
 + ここでは、動作環境が正しく準備できたかの確認と利用方法について説明する。動作確認には、次のプログラムを使用する。
 <​code>​ <​code>​
 システム!"​protch"​使う。 システム!"​protch"​使う。
ライン 43: ライン 47:
 **繰り返し実行**の「...」の部分には、何度も繰り返して実行したいプログラムを書く。 **繰り返し実行**の「...」の部分には、何度も繰り返して実行したいプログラムを書く。
  
-**転送** +**転送**実行すると、プロムがコンパルされ、プロッチ転送される
- +
-<​code>​ +
-システム!"​protch"​ 使う。 +
- +
-最初に実行=「 +
- 左ライト!点灯。 +
- プロ!1 待つ。 +
- 左ライト!消灯。 +
- プロ!1 待つ。 +
-」。 +
-プロッチ!転送。 +
-</​code>​ +
  
 ### LEDの利用 ### LEDの利用
- プロッチに搭載しているLEDは**点灯**や**消灯**を使うことで制御できる。プロッチにはLEDが2つ搭載しているため、左側のLED「**左ライト**」、右側のLED「**右ライト**」というオブジェクトがある。+ プロッチに搭載しているLEDは**点灯**や**消灯**を使うことで制御できる。プロッチにはLEDが2つ搭載しているため、左側のLEDである「**左ライト**」、右側のLEDである「**右ライト**」というオブジェクトがある。
  
 **LEDの命令一覧** **LEDの命令一覧**
ライン 68: ライン 59:
  次のプログラムでは、左右のLEDを1秒間点灯し、消灯するプログラムである。  次のプログラムでは、左右のLEDを1秒間点灯し、消灯するプログラムである。
 <​code>​ <​code>​
-システム!"​protchrm"​使う。+システム!"​protch"​使う。
  
 最初に実行=「 最初に実行=「
ライン 91: ライン 82:
  
 <​code>​ <​code>​
-システム! "protchrm" 使う。+システム! "protch" 使う。
 繰り返し実行=「 繰り返し実行=「
   「左スイッチ! 接触?​」! なら「   「左スイッチ! 接触?​」! なら「
ライン 102: ライン 93:
 </​code>​ </​code>​
  下図は、プロッチが箱に衝突し、左スイッチに接触しているので左ライトが点灯している。  下図は、プロッチが箱に衝突し、左スイッチに接触しているので左ライトが点灯している。
 +
  ​{{:​pasted:​protch_switch.jpg}}  ​{{:​pasted:​protch_switch.jpg}}
  
ライン 115: ライン 107:
  
 <​code>​ <​code>​
-システム! "protchrm" 使う。+システム! "protch" 使う。
 繰り返し実行=「 繰り返し実行=「
   「(左光センサ! 明るさ?​)>​100」! なら「   「(左光センサ! 明るさ?​)>​100」! なら「
ライン 126: ライン 118:
 </​code>​ </​code>​
  下図は、左光センサを手で隠すと暗くなるのでLEDが点灯している。  下図は、左光センサを手で隠すと暗くなるのでLEDが点灯している。
 +
 {{:​pasted:​protch_light.png}} {{:​pasted:​protch_light.png}}
  
 ### サーボモータの利用 ### サーボモータの利用
- プロッチにはサーボモータを接続するための端子がある。サーボモータは**角度設定**を使うことで角度を指定することができる。サーボモータは左右に接続でき、左側の端子「左サーボモータ」、右側の端子「右サーボモータ」というオブジェクトがある。サーボモータの接続方法は下図のとおりである。サーボモータを利用するときは、外部電源に電池ボックスを接続する必要がある。+ プロッチにはサーボモータを接続するための端子がある。左右に接続でき、左側の端子である「左サーボモータ」、右側の端子である「右サーボモータ」というオブジェクトがある。サーボモータは**角度設定**を使うことで角度を指定することができる。サーボモータの接続方法は下図のとおりである。サーボモータを利用するときは、外部電源に電池ボックスを接続する必要がある。
  
 {{:​pasted:​protch_servo.jpg}} {{:​pasted:​protch_servo.jpg}}
ライン 140: ライン 133:
  次のプログラムでは、左右のサーボモータの角度を1秒ごとに180度と0度に動作する。  次のプログラムでは、左右のサーボモータの角度を1秒ごとに180度と0度に動作する。
 <​code>​ <​code>​
-システム!"​protchrm"​使う。+システム!"​protch"​使う。
 最初に実行=「 最初に実行=「
  左サーボモータ!180 角度設定。  左サーボモータ!180 角度設定。
ライン 166: ライン 159:
  
 <​code>​ <​code>​
-システム! "protchrm" 使う。+システム! "protch" 使う。
 最初に実行=「 最初に実行=「
   モータ! 1 前進。   モータ! 1 前進。
ライン 188: ライン 181:
  
 <​code>​ <​code>​
-システム!"​protchrm" 使う。+システム!"​protch" 使う。
  
 繰り返し実行=「 繰り返し実行=「
ライン 203: ライン 196:
  
 ### 距離センサの利用 ### 距離センサの利用
- プロッチでは距離センサを利用可能る。距離センサは**距離?​**を使うことで、プロッチの正面にあるモノまでの距離をmmで取得できる。次のプログラムでは、障害物が近くにあると停止する。+ プロッチでは距離センサをつけることがる。距離センサは**距離?​**を使うことで、プロッチの正面にあるモノまでの距離をmmで取得できる。次のプログラムでは、障害物が近くにあると停止する。
  
 **距離センサ**の命令一覧 **距離センサ**の命令一覧
ライン 211: ライン 204:
  
 <​code>​ <​code>​
-システム!"​protchrm"​使う。+システム!"​protch"​使う。
 繰り返し実行=「 繰り返し実行=「
   「(距離センサ!距離?​)<​40」!なら「   「(距離センサ!距離?​)<​40」!なら「
ライン 222: ライン 215:
 </​code>​ </​code>​
 {{:​pasted:​protch_distance.png}} {{:​pasted:​protch_distance.png}}
 +
 +###​音楽演奏
 + プロッチに搭載しているブザーを利用して音楽の演奏が可能である。((現在、音楽演奏の機能は独立モードでのみ利用可能))次のプログラムでは、ブザーを使ってドレミの音階を鳴らしている。
 +
 +**ブザーの命令一覧**
 +^命令^機能^
 +|演奏|引数の音階を演奏する|
 +
 +<​code>​
 +システム! "​protch"​ 使う。
 +最初に実行=「
 + ブザー! "​ドレミ"​ 演奏。
 +」。
 +プロ! 転送。
 +</​code>​
 +
 + また、ブザーを用いてメロディの演奏が可能である。((現在、「音符」「オクターブ」の対応を進めている))ここでは、譜面に相当するメロディオブジェクトに旋律を書き込み、それを演奏する。次のプログラムでは、「きらきらぼし」という名前のメロディオブジェクトを生成し、「"​..."​」の形で旋律を追加してから、ブザーに演奏させている。
 +
 +**メロディの命令一覧**
 +^命令^機能^
 +|作る|配列を作る|
 +|追加|作った配列に音階を挿入する|
 +
 +<​code>​
 +システム!"​protch"​使う。
 +最初に実行=「
 +  きらきらぼし=メロディ! 作る。
 +  きらきらぼし! "​ドドソソララソ~ファファミミレレド~"​ 追加。
 +  きらきらぼし! "​ソソファファミミレ~ソソファファミミレ~"​ 追加。
 +  きらきらぼし! "​ドドソソララソ~ファファミミレレド~"​ 追加。
 +  ブザー!(きらきらぼし) 演奏。
 +」。
 +プロ! 転送。
 +
 +</​code>​
 +
ch_protch.txt · 最終更新: 2019/03/19 17:33 by klab