プログラミング言語「ドリトル」

大阪電気通信大学 兼宗研究室

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ch_protch [2019/03/15 14:55]
klab
ch_protch [2019/03/19 17:33] (現在)
klab
ライン 2: ライン 2:
  LEDや各種センサ、通信機能を持つロボット「**プロッチ**」を使ってプログラムで操作してみよう。  LEDや各種センサ、通信機能を持つロボット「**プロッチ**」を使ってプログラムで操作してみよう。
  
-## プロッチについて +## 1. プロッチについて 
- プロッチは、山崎教育システム株式会社と株式会社モノ・グラムが開発・販売する教育教材である。LEDの点灯や、センサを利用した各種計測、モータの制御を行うことができる。またプロッチを2台使用することにより2つのパソコン間での文字や数字のやりとりをするプログラムを作ることもできる。\\+ プロッチは、山崎教育システム株式会社と株式会社モノ・グラムが開発・販売する教育教材である。LEDの点灯や、センサを利用した各種計測、モータの制御を行うことができる。またプロッチを2台使用することにより2つのパソコン間での文字や数字のやりとりをするプログラムを作ることもできる。\\ ​
  なお、ドリトルでは「オリジナルプロッチ」に対応している。((プロッチの仕様については同社のサイト(http://​protch.jp/​)に詳しく掲載されている。))  なお、ドリトルでは「オリジナルプロッチ」に対応している。((プロッチの仕様については同社のサイト(http://​protch.jp/​)に詳しく掲載されている。))
  
  
-### プロッチの各部品の名称+### 1.1 プロッチの各部品の名称
  プロッチで利用できるセンサ、アクチュエータ、拡張パーツを下図や表に示す。なお、図については、センサを赤色、アクチュエータを青色、拡張パーツを緑色、電源やUSBなどプログラムの実行に必要な部品を黒色で示している。  プロッチで利用できるセンサ、アクチュエータ、拡張パーツを下図や表に示す。なお、図については、センサを赤色、アクチュエータを青色、拡張パーツを緑色、電源やUSBなどプログラムの実行に必要な部品を黒色で示している。
  
ライン 27: ライン 27:
 |通信端子|プロッチ2台の通信端子をケーブルで接続し、それぞれをパソコンとUSBで接続して、文字や数値のやり取りをする| |通信端子|プロッチ2台の通信端子をケーブルで接続し、それぞれをパソコンとUSBで接続して、文字や数値のやり取りをする|
  
-## ドリトルとプロッチの導入手順+## 2. ドリトルとプロッチの導入手順
  ドリトルでプロッチを制御するには、ドリトルのダウンロードの他、プロッチエディタ及びUSBデバイスドライバのインストールが必要になる。以下がインストールの手順である。なお、ソフトウェアとドライバのインストールを行うため、OSの管理者権限が必要となる場合がある。  ドリトルでプロッチを制御するには、ドリトルのダウンロードの他、プロッチエディタ及びUSBデバイスドライバのインストールが必要になる。以下がインストールの手順である。なお、ソフトウェアとドライバのインストールを行うため、OSの管理者権限が必要となる場合がある。
   - **プロッチエディタをインストールする**   - **プロッチエディタをインストールする**
ライン 33: ライン 33:
   - **プロッチのデバイスドライバのインストールする**   - **プロッチのデバイスドライバのインストールする**
     * プロッチの電源を入れた状態でPCとプロッチをUSBケーブルで接続する。自動的にドライバがインストールされる。     * プロッチの電源を入れた状態でPCとプロッチをUSBケーブルで接続する。自動的にドライバがインストールされる。
-    * 「Prolific USB-to-Serial Comm Port (COM*)((COM*の部分は環境によって異なる。)) デバイスドライバーソフトウェアが正しくインストールされました。」と表示される。\\写真を貼る。\\+    * 「Prolific USB-to-Serial Comm Port (COM*)((COM*の部分は環境によって異なる。)) デバイスドライバーソフトウェアが正しくインストールされました。」と表示される。\\
   - **ドリトルをインストールする**   - **ドリトルをインストールする**
     * ドリトルのサイト(http://​dolittle.eplang.jp)のダウンロードから最新版のWindows用のドリトルをダウンロードして任意のフォルダに展開する。(「C:​」直下が好ましい)     * ドリトルのサイト(http://​dolittle.eplang.jp)のダウンロードから最新版のWindows用のドリトルをダウンロードして任意のフォルダに展開する。(「C:​」直下が好ましい)
ライン 40: ライン 40:
     * 「robotPS」フォルダ内のファイル(iniファイル,​exeファイル等)を、ドリトルのルートフォルダ(dolittle.jarやdolittle.batが置いてあるフォルダ)に上書き保存する。{{:​pasted:​robotps_install.png}}     * 「robotPS」フォルダ内のファイル(iniファイル,​exeファイル等)を、ドリトルのルートフォルダ(dolittle.jarやdolittle.batが置いてあるフォルダ)に上書き保存する。{{:​pasted:​robotps_install.png}}
    - **ドリトルの起動**    - **ドリトルの起動**
-    * エクスプローラからdolittle.batを実行する。((「発行元を確認できませんでした。このソフトウェアを実行しますか?」のダイアログが出る場合は「このファイルを開く前に常に警告する(W)」のチェックを外してから「実行(R)」を選択する。))+    * エクスプローラからdolittle.bat(またはdolittle_tab.bat)を実行する。((「発行元を確認できませんでした。このソフトウェアを実行しますか?」のダイアログが出る場合は「このファイルを開く前に常に警告する(W)」のチェックを外してから「実行(R)」を選択する。))
  
  
-## ドリトルによるプロッチの制御方法の種類 +## 3. ドリトルによるプロッチの制御方法(利用方法) 
- ドリトルによるプロッチの制御は通信モードと自立モードがある。下表にそれぞれのメリット・デメリットを示す。 +ドリトルによるプロッチの制御は通信モードと組み込みモードがある。それぞれの制御方法には、下記の特徴がある 
-^ ^メリット^デメリット+ 
-|通信モード|ドリトルのGUI利用できる \\ ・「ボタ」、「ラベル」、「テキストエリア」|PCとUSBケーブル接続できる範囲でしか動作できない ​\\ ブルを抜くとエラーる可能性がある+^ ^特徴^開発例
-|自立モード|プログラムを転送後はPCから離れた場所動作できる|センサやアクチュエータの動作の確認するすべがない|+|通信モード|USBケーブルを接続して、ドリトルとプロッチ通信しながらプログラムを実行す。 \\ ・プロッチが計測したセサの値をPC画面で確認可能\\ ・ドリトルのGUIプログラミング連携できる \\ ・ケーブル接続が必須|・プロッチのプログラミング練習(動作確認) ​\\ ・プロッチセンサのモニタプログム \\ ・プロッチコントロラプログラム \\ 
 +|組み込みモード|プロッチにすべてのプログラムを書き込み、プロッチ単独で動作する。 \\ ・プログラム実行時にケーブルの接続が不要 \\ ・電源をONにするだけ、書込んだプログラムを実行可能 \\ ・センサの計測値をPCで確認することはできない|・迷路脱出ロボット \\ ・ライントレースカー \\ など|
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- 実際開発あたって、最初に通信モードでセンサの性質やアクチュエータの動作を確認しながら、プログラムを作成しめどが立ってから自立モードでロボットを単独動作させることが考えられる+また、プロッチを2台をブリッジとして利用することで、2台コンピュータをUSBケーブルでつなぎ、チャットプログラムなどを利用することもできる(ブリッジモード)。 
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 +  * **[[ch_protchremote|通信モードよる制御の説明はこちら]]**. 
 +  * **[[ch_protchembed|組み込みモードによる制御の説明はこちら]]**. 
 +  * **[[ch_protchcommunication|ブリッジモードによるPC間通信プログラミングの説明はこちら]]**. 
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 +**<color #​ed1c24><​ワンポイントアドバイス></​color>​**\\ 
 +  - 初めプログラミングを行うときは、最初に通信モードで基本的なプログラムの書き方、センサの性質やアクチュエータの動作を確認を行うことを推奨ます。 
 +  - 通信モードで作ったプログラムのうち、ドリトルのGUIを用いいものについては、プログラムの最初の行の記述変更するだけで組み込みモードでも利用可能
ch_protch.1552629338.txt.gz · 最終更新: 2019/03/15 14:55 by klab