ref_bignum

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--- ref_bignum [2020/01/26 21:12] – klab
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+##  多倍長整数
+  * 長い桁数の整数を扱うオブジェクトです。
+  * 文字列(または数値)に「大きい整数にする」を送り生成します。
+  * 数値(内部は倍精度実数)から生成する場合は、初期値が数値の有効数字に制限されます。そのため、10桁以上の場合は数値でなく文字列から生成してください。
+    * （例）文字列から多倍長整数を生成します。
+<code>
+ x＝"1000000"！大きい整数にする。
+</code>
+  * 数値演算子「+, -, ＊, /, %」は、内部的にそれぞれ「add, sub, mul, div, mod」という命令に変換されて扱われます。論理演算子「==, !=, >, >=, <, <=」も、内部的にそれぞれ「eq, ne, gt, ge, lt, le」という命令に変換されて扱われます。
+  * **+** , **-** , **＊**, **×**, **\/**, **÷** : 四則演算
+    * （例）「3 ＊ 40」を計算し「120」を表示します。
+<code>
+ x＝3！大きい整数にする。
+ ラベル！（x　＊　40）作る。
+</code>
+  * **足す**（**add**）, **引く**（**sub**）, **掛ける**（**mul**）, **割る**（**div**） : 四則演算。命令として使います。
+    * （例）「3 ＊ 40」を計算し「120」を表示します。
+<code>
+ x＝3！大きい整数にする。
+ ラベル！（x！　40　掛ける）作る。
+</code>
+  * **%**: 余り
+    * （例）8を3で割った余りを計算し「2」を表示します。
+<code>
+ x＝8！大きい整数にする。
+ ラベル！（x　%　3）作る。
+</code>
+  * **余り**（**mod**） : 余り。命令として使います。
+    * （例）8を3で割った余りを計算し「2」を表示します。
+<code>
+ x＝8！大きい整数にする。
+ ラベル！（x！　3　余り）作る。
+</code>
+  * **==** , **!=** , **≠**, **>** , **>=** , **≧**, **<** , **<=**, **≦** : 比較演算。両辺が多倍長整数または多倍長整数に変換できる文字列の場合は、多倍長整数として比較されます。
+    * （例）「4 > 3」を計算し「[true]」を表示します。
+<code>
+ x＝4！大きい整数にする。
+ y＝3！大きい整数にする。
+ ラベル！（x　>　y）作る。
+</code>
+  * **pow**: べき乗。「2の3乗」は「pow（2,3）」ではなく、「2！3　pow」と書くことに注意してください。
+    * （例）「2^70」を計算します。
+<code>
+ x＝2！大きい整数にする。
+ ラベル！（x！70　pow）作る。
+</code>
+  * **abs**: 絶対値
+    * （例）「｜-3|」を計算し「3」を表示します。
+<code>
+ x＝3！大きい整数にする。
+ ラベル！（abs（x））作る。
+</code>
+  * **コード文字**: 指定された文字コード（UTF-16）の文字を返します。
+    * （例）文字列「"A"」を表示します。
+<code>
+ x＝0x41！大きい整数にする。
+ ラベル！（x！コード文字）作る。
+</code>
+    * （例）文字列「"あ"」を表示します。
+<code>
+ x＝0x3042！大きい整数にする。
+ ラベル！（x！コード文字）作る。
+</code>