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ch_html_js

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ch_html_js [2025/03/14 10:58] klabch_html_js [2025/03/14 14:33] (現在) klab
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 +## HTMLオブジェクト
  
 +**HTML**オブジェクトは、HTMLのタグを直接ドリトルプログラム内に記述し、Webページの要素としてそのまま扱うことができるオブジェクトである。「数値」や「文字列」と同様に扱え、動的な画面更新や双方向コンテンツの開発が容易になる。
 +
 +HTMLオブジェクトは、角括弧(<>)で囲まれたタグを直接記述することで生成する。タグは開始タグ(<>)と終了タグ(</>)をセットで使用する。次のプログラムを実行すると、画面に「テキスト」という文字が表示される。
 +
 +<code>
 + 段落=<span>テキスト</span>
 +</code>
 +
 +/*生成されたオブジェクトは「root:dom:タグ名」の子オブジェクトとなり、プログラム中のタグの部分は実行時には「root:dom:タグ名!"文字列"create」のように変換されて実行される。*/
 +
 +HTMLオブジェクトはメソッドやプロパティを持ち、タートルと同様に操作できる。既存のHTMLオブジェクトから新しいオブジェクトを作ることもできる。
 +
 +<code>
 + テスト=<span>テキスト</span>
 + テスト!"red" 背景色。
 + テスト2=テスト!作る。
 +</code>
 +
 +HTMLオブジェクトに属性、プロパティ、CSSを設定する方法は2種類ある。
 +
 +1. タグに直接記述する方法
 +
 +<code>
 + 要素=<span id="hoge" style="color: blue;"></span>
 +</code>
 +
 +2. メソッド呼び出しで設定する方法
 +
 +   この例ではspanタグを作り、id属性にhogeを、style属性のcolorプロパティにblueを設定している。
 +
 +<code>
 + 要素=<span>テキスト</span>
 + 要素!"hoge" 識別子。
 + 要素!"blue" 文字色。
 +</code>
 +
 +設定した属性やプロパティを参照するには、名前の後ろに「?」を付ける。
 +
 +<code>
 + 要素=<span id="hoge">テキスト</span>
 + 値=要素!識別子?
 +</code>
 +
 +ドリトルでは多数のHTMLタグを使用できる。一部は次の通りである:
 +input, textarea, p, h1, div, span, button, a, ul, ol, li, table, tr, td, img, form, iframe, canvas など。
 +
 +HTMLオブジェクトの内容を変更するには「テキスト」メソッドを使う。次のプログラムを実行すると、段落に「こんにちは」という内容が設定される。
 +
 +<code>
 + 段落=<p></p>
 + 段落!"こんにちは" テキスト。
 +</code>
 +
 +HTMLオブジェクトの中に別のHTMLオブジェクトを入れるには「入れる」メソッドを使う。これにより、複雑な階層構造を持つHTMLを構築できる。
 +
 +<code>
 + リスト=<ul></ul>
 + 項目1=<li>りんご</li>
 + 項目2=<li>みかん</li>
 + リスト!(項目1)入れる。
 + リスト!(項目2)入れる。
 +</code>
 +
 +タグの中身をすべて削除するには「クリア」メソッドを使う。これはinnerHTMLごと削除するため、子ノードもテキストも消える。
 +
 +<code>
 + コンテナ=<div><p>テキスト</p></div>
 + コンテナ!クリア。
 +</code>
 +
 +イベント処理には「動作」プロパティを定義する。要素の種類によって異なるイベントが発生する。
 +
 +- inputタグ(type="text"など):エンターキーが押されたとき
 +- 特定のinputタグ(checkboxなど):値が変更されたとき(onchange)
 +- それ以外のタグ:クリックされたとき
 +
 +イベント処理の定義には「動作設定」メソッドを使用することもできる。
 +
 +<code>
 + ボタン=<button>送信</button>
 + ボタン:動作=「
 +  <span>ボタンがクリックされました</span>
 + 」。
 + 
 + テキスト入力=<input type="text">
 + テキスト入力!「
 +  <span></span>!(テキスト入力!値?)テキスト。
 + 」 動作設定。
 +</code>
 +
 +HTMLオブジェクトは条件分岐と組み合わせて使うことで、状態に応じて異なる表示を行うことができる。
 +
 +<code>
 + 「条件」! なら 「
 +  ボタン=<button>実行</button>
 + 」そうでなければ「
 +  <span>実行できません</span>
 + 」実行。
 +</code>
 +
 +HTMLのID属性を使って要素を取得するには「#」を使用する。これにより、ページ内の特定の要素に簡単にアクセスできる。
 +
 +<code>
 + <div id="output"></div>
 + 出力=#output。
 + 出力!"ID指定で取得した要素に内容を設定" テキスト。
 +</code>
 +
 +フォーム要素には様々な種類があり、テキスト入力、選択肢、チェックボックスなどを使ってユーザーからの入力を受け付けることができる。
 +
 +<code>
 + テキスト入力=<input type="text">
 + 選択肢=<select>
 +  <option value="1">選択肢1</option>
 +  <option value="2">選択肢2</option>
 + </select>
 + チェックボックス=<input type="checkbox">
 +</code>
 +
 +外部コンテンツを表示するには「iframe」を使うことができる。これにより、他のWebページをドリトルの画面内に埋め込むことができる。
 +
 +<code>
 + フレーム=<iframe></iframe>
 + フレーム!"https://example.com/" ソース。
 +</code>
 +
 +ハイパーリンクを作成するには「a」タグを使う。これにより、他のページへの移動を実現できる。
 +
 +<code>
 + リンク=<a href="https://example.com/">リンクテキスト</a>
 +</code>
 +
 +HTMLオブジェクトを使うことで、Web開発の基本的な考え方や技術を学ぶことができる。HTMLとCSSの基本を理解し、ドリトルのプログラミング機能と組み合わせることで、ボタンのクリックやフォームの送信などのイベント処理、データの表示や入力フォームの作成など、多様なWebアプリケーションの機能を実装できる。また、サーバとの通信(WebAPI)を組み合わせることで、より実践的なアプリケーションを構築することができる。
 +
 +HTMLオブジェクトはWebプログラミングの入門として最適であり、プログラミングの基本構造(変数、条件分岐、繰り返し)とHTML/CSSの基本を同時に学べる環境を提供している。
ch_html_js.txt · 最終更新: by klab